「♪もしもわたしが〜自転車に乗れたら〜迷わずあなたに会いにゆきたいわ〜♪」
わたしはコンタクト。
ワンデーアキビュー・一日使い捨てコンタクト派です。
よってコンタクトを一ヵ月ごとに買わなければいけない、非常にめんどくさい習性がまとわりつきます。
メガネスーパー★わたしがコンタクトを購入するのはいつだってメガネスーパーです。
私「あのぉ…コンタクトが欲しいんですけどぉ」
店員「(わざとらしくふりかえって)はぁ〜い♪」
メガネスーパーの店員はわざとらしい店員が多いです
「スーパー」ってつく割りに、スーパー安い!!というものもなく、ましてやスーパーマンも見当たりません。
メガネ!メガネ!メガネ!
わたしが店内を見渡すとそこはあふれんばかりのメガネワールド。
メガネスーパーを小馬鹿にするつもりは一ミリもございませんが、、わたしの地元のメガネスーパーはまさに「メガネワールド。」
メガネ王国なのです。
店員さん達→全員メガネ。
ポスターに写っているモデル→全員メガネ。
ポスターの中の高島政伸も優しい瞳の手前にメガネ。かけてました。
あのメガネスーパーの中でメガネをかけていないのは私と長谷川京子くらいでした。
こんなにも周りがメガネだと、メガネをかけていないほうがおかしいんじゃないかと、わたしもメガネワールドに引き込まれそうになりました。
まさに逆転の発想です。
店員「お客さまのお求めのコンタクト、一箱でよろしいでしょうか?」
私「はい」
店員「は〜い、少々おまちくださぁーい」
わたしは、店員の顔を見ました。
「!?」
店員が、タヌキに似ているのです。
「!!」
わたしは笑いをこらえました。
店員がタヌキに似ているという理由があろうと、やはりコンタクトを待っている間は笑うものじゃないのです。
まして私は一人。
コンタクトを待ってる間に一人でニヤニヤ笑う客なんて、嫌です。
ましてやそれが自分だと思うと、もっと嫌です。
わたしは決意したように笑いをこらえました。
そうとは知らず、そしらぬ顔でコンタクトを運んでくる店員…
笑いの峠をこえた私は顔を上げました。
「これでもう大丈夫…」
「!?」
あ、・・下から見るともっと似てる!
私は焦りました。
笑いがこみあげてしまいました。
「笑いたい!」「笑うべきではない!」
私はよく、笑いが必要ない場面で笑ってしまい、今までに何度もきまづい瞬間を通り過ぎてきました。
それは時に美容院のマッサージ中であったり、小学校の時「○○さんの傘がなくなった!だれか知ってる人!」という犯人探しの瞬間であったり、歯医者の先生がホンジャマカの石塚にそっくりで、目が合うとどうしても笑ってしまい、治療が「笑い終わり待ち」になったり・・!!
そうそう、ラフォーレでバイトしてた時も店長が朝の会議で話してる時に笑ってしまい、「バカにしてんの?」って怒られたり。
バカにしてるつもりなんてありません!
ただ、「あ・・今きっと笑っちゃいけないんだろうな、」とか頭をよぎると、ダメなんです、耐えられないんです。
しょうがないんです!!
今回のメガネスーパーもまさにそれでした。
「フッ」
げっぷを我慢した後に出たげっぷがあまりに臭いように、笑いを我慢して出た笑い声って、そうとうブサイクなものです。
しかしその時はそれどころじゃなく、私はこのままだとなぜかメガネスーパーでにやついてる変な人です。
店員「お客様、こちら右目と左目、一箱づつで宜しいでしょうか?」
私はもう彼を直視できずにいました。
笑いをこらえるのには、笑いの対象物をまず見ない、それがてっとり早い対処法です。
彼は私の前で「こちらが右目です。シール貼っておきますね♪」
…フン、何とでも言ってちょうだい、私は笑いの峠をこえた女…。
「!?」
彼の顔を見ないよう、下を向いていた私は唖然!
…指毛!!
彼の指毛がものすごく長かったのです!
こんなこと、リアルタイムじゃないと全然おかしくないのかもしれませんが、峠をこえた私にあまりに大きい不意打ちでした。
指毛!指毛!タヌキ!メガネ!
この店員、穏やかそうな顔して攻撃60、防御率40というところでしょうか。
私はもうダメでした。
笑ってしまいました。
顔は完全にほころみ、真面目な表情を失いました。
決してニコニコ、という爽やかな笑いではなく、にたりにたりといういやらし〜い笑い!!
私は必死に、せめて笑い声は出すまいと、必死に戦いました。
「この人、何で笑ってるの?」なんて思われたくない!!
メガネスーパーで愛敬はいらない!!
私の苦しい時間を知ってるのか知らないのか、店員は説明を続けました。
「お客様、コンタクトをつけていて目がごろごろすることはございませんか?」
このわざとらしさ!!
バカ!早くこの場から解放してくれ!!
「…ありません」
「さようでございますか。今度コンタクトでうるおいマイルドのコンタクトが出たんですよ、お値段はちょっと高くなりまして四千…」」
わたしの上着、ブーツには笑いをこらえる汗がじんわりとにじみでました。
にやりにやりと笑う下向きかげんな私を見た店員は、まさか自分の説明が面白いと思ったのか、説明を続けました。
店員「いやぁ〜、本当にうるおい成分が…(冊子に書いてあるうるおい成分という文字を読み、)あ、ここに書いてある!」
店員、自分で言って自分で笑っていました。
接客業の店員は、接客中に客が突然笑い出した場合、二つのタイプに別れます。
1☆「お客様何がおかしいんですか?」と露骨に顔に出すクールタイプ。
2☆自分から笑われに行く、自虐的タイプ。
彼はきっと後者だったのでしょう。
私も彼がそうくるなら、と彼が言ったことが面白くて笑っている、とても感じの良い客としてその場を後にしました。
メガネスーパーのポイントを押してもらうことも忘れて…☆
「笑い」ー…それは時に人を喜ばせ、周りを穏やかにするもの…。
「笑い」ー…それは時に自分との戦い…。
今回のロングブログは、海野さんに「天才!」と言われて、あまりに嬉しくて調子にのって長々と書いてしまったことを認めます…。