子育て飴

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子育て飴といえば、京都の東山、かつての葬送場であった鳥辺野と呼ばれた場所と市中との境に位置した「六道の辻」で語り継がれていた昔話が有名ですよね。
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この話は、死後、墓の中で産んだ赤子のために、母親が幽霊となって毎日お店に飴を買いに来て、その飴によって子供を育てていたというものです。
この子育て飴は、現在も京都市の六道珍皇寺の側、松原通に面したところにお店があり、買うことができます。
http://www.kuniomi.gr.jp/togen/iwai/kosodate.html

子育て飴のお話は静岡県にも別の昔話があります。
現在の掛川市には、「小夜の中山(さよのなかやま)」と呼ばれていた旧東海道の峠の難所がありました。この小夜の中山で語り継がれた昔話に「夜泣き石」のお話があります。
このお話は、里に住む妊婦がこの小夜の中山を越えて、日坂宿に向かっている途中、山賊に襲われてしまい、以来、この夜泣き石から泣き声がする…というものです。
この石は現在は、小夜の中山にある久延寺の境内にまつられていますが、この石の下の砂を夜泣きする子供に与えれば、たちまち泣き止むといわれ、そこからここの子育て飴が生まれました。
こちらの子育て飴も現在でも写真のお店「扇屋」で買うことができます。

どちらの子育て飴も、昔ながらの製法でつくられた懐かしい味わいを現在まで伝えてます。

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