世界で一番

「帰り道
電車の中で
ゲロつけられる」

目白から品川に向かう山手線でハンカチで口元を押さえている男性がいまして、

「ゲロを吐くのかな？」

と思っていて注意深く見ていると、そうでもなさそうだったので安心して一つ間をあけて座る。

するとその一つあけた席に男性が座る。

秋元康の「秋元康の恋のクスリ」を熟読。

「！」

まだ駅に停車していないのにいきなり男性が立ち上がりその場を離れる。

‥嫌な予感。

ゲロが！ゲロが！

チラリ（視線を動かす）

「！！」

ブーツに茶色い点々が！

ゲロが！

GEROが！ブーツに！

ブーツにつきやがった！

「！！」

なぜかわたしも立ち上がる。

ゲロがついた！

わたしのブーツに！

ゲロって、一回つくとなかなかにおいが消えないんです。
過去にもわたし靴にゲロかけられました。

米粒500粒ほどの怒りが私の中でふつふつと。

そしてとうの吐いた張本人はゲロを片づけるでも周りに謝るでもなく次の駅で下車！

吐いちゃう前に降りようよ！

降りてゲロってやってまた乗ればいいじゃない！

しんどかったら駅の休憩室で休ませてもらえばいいじゃない！

席に着席した私はブックオフでいただいたティッシュで丹念にブーツの茶色いしみをふく。

ブックオフで加藤鷹物語「5000人を抱いた男」を読んでちょっと感動。

マンガなのに感動。

さっきテレビに作家岩井しまこが出ていまして、三カ国に愛人がいた話をしていて、これが作家でなくてフリーターの人とかだったら

「そんなことしちゃダメだろ！」とか

「どうしようもねえな」とか

「もっとしっかり生きなよ」

って言われるだろうに、

作家だったり、何らかの仕事で手旗をあげていたりすると

「面白いですねー」とか

「すごいパワーですね」とか

ポジティブな方向に受け取られるのが不思議。

やはり「仕事ができる人」は世間からの見方が違うのだなあ、と思う。

仕事ができるできない、その仕事でどれだけ食えてるのかって重要なんだなぁって実感。

岩井さん！すごいよ岩井さん！

そして‥イチローは本当にすごいよ！

明日早く起きなきゃいけないじゃない！寝ようよ！

今日、世界で一番おいしいスパゲッティーを食べました。

生まれて初めて、きのこをおいしいと思いました。